□ーー9ガツ12ニチーー
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岳人の家の前についたものの侑士は固まっていた。


なんて言うたらええんや?岳人いますか?いや、おるやん!
…お見舞いに来たんですけど。で、ええかな。

チャイムを鳴らす。
『ピンポーン…』
が三回くらい鳴らしても応答がない。

…岳人おらんのやろか?

侑士はチャイムを連打した。それは凄まじい早さで。
『っこほ…どちら様ですか?』
やっと応答があった。
『あぁ…あの今日は岳人君のお見舞いで。渡したいプリントもあって…忍足侑士っちゅうもんです。』
我なりにいい感じに言えた。と思っていたら…
『…ゆーし?岳人君って…っこほ。今鍵開けるから待ってて。』
聞いていたのは岳人本人!なんでやねん!!
恥ずかしっ!


どうやら両親は共働きなので、岳人一人で寝ていたんだそうな。


岳人の部屋に入る。
岳人はベッドに、俺は近くの椅子をベッドの横に持っていって座った。

だいぶ熱は下がったらしい。冷えピタと薬が効いたと喜んでいる。

…何から伝えたらいいんやろ。まずはプリントか?
『これ。宍戸がプリント渡してくれいうて持ってきたで。』
『…ちぇ!宿題ぢゃん!こほっ』
岳人はプリントを伏せた。
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