02/27の日記

23:19
映画メモ『パレード』
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良い映画みました〜!!

気軽にオススメはできないけど、もし興味があるなら絶対に見たほうがいいと思います

もしかしたら今年イチになるかも!



あらすじ

表面的な人間関係で満足しながら、都内のマンションで共同生活を送る若者たちの日々を描く青春群像ドラマ


映画会社勤務の健康オタクで最年長の直輝(藤原竜也)

雑貨屋店員でイラストレーター志望の未来(香里奈)

若手人気俳優と熱愛中の恋愛依存のフリーターの琴美(貫地谷しほり)

先輩の彼女に恋をしてしまった大学生の良介(小出恵介)


4人は2LDKのマンションで共同生活を送っていた

それぞれが不安や焦燥感を抱えながら怠惰な共同生活を続けていた

謎めいた男娼のサトル(林遣都)が現われたことで変化が起こり始め……。

そして彼らの住む街では女性を狙った暴行事件が連続して起こり始めた

穏やかだった日常は歪みはじめやがて衝撃的な結末が彼らに訪れる



以前見た映画の予告を見て“絶対に見に行こう!!”と決めていた作品

それくらい予告だけでも世界観の感じられて印象深かったのでとても興味を持った

それとキャストの魅力的!実力のある素晴らしい役者を揃えたなっと思ってこの5人が絡んだら絶対に面白いと思って注目!!

小説を読んでからにしようかと思ったんだけど、純粋に役者さんたちの演技を楽しみたいと思ったので、今回はあらすじのみ読んで映画館へ

この時期は映画の上映本数が多いので、私がよく週末に行っている映画館では『パレード』は日に3回のみ(汗)

最後の回はレイトショーだったけど、お客さんは半分くらい入っていてなかなかの入り。



内容は

「一見青春映画のふりをした恐怖映画」(監督談)さすがの的確な表現だと思います



日常とそれぞれの秘密が入り混じって「判る。・・・判るんだけど、でも判りたくない!」というのが映画を見た私の第一印象かな



「嫌なら出て行くしかなくて、居たければ笑ってればいい」人と繋がることはどういうことなのか・・・とても考えさせられる作品です

5人の男女が暮らす2LDKの小さな空間

目の前にいる、目に見える相手との暮らしが心地良ければそれでいい

それぞれが自由気ままに楽しく暮らしている

信頼し合い、傍からはとても仲が良さそうに見える

誰もが心の奥に抱える闇を見せないし、お互いに追求しない、視て見ぬふり

楽しく暮らしていければ、それでいい

それぞれの行動を干渉しあわない、それぞれの世界に立ち入らない


一見気楽に暮らしているように見えるが、ぞっとするような共同生活


サトルがこの部屋に初めて来た朝、琴美はこのルームシェアーのことを“ネット上のチャットや掲示板のよなもの”と言っていた

お互いのことを知らないようで知っている、でも知らないふりをする・・・まさにチャットや掲示板の履歴でその人たちが話している内容を他の人も観覧できるよな空間で

どこまで知っていて、どこから秘密にしているのか・・・そのグレーな部分もこの作品の心の闇を表していると思う



未来が直輝にサトルについて聞いたときに

「みんなが知ってるサトルなんて、誰も知らないんだよ そんなヤツ、この世に存在しない」と言ってた

この言葉はサトルに限ったことではなく、この作品の核となる部分を要約していると思う


もちろんこの作品はホラーではないので、劇中で起こる連続女性暴行事件の犯人捜しではなく、彼らの日常にクスッとくるところもあれば、共感するところもあったり

その中で見え隠れする人間の裏の部分

弱いところ、醜いところ・・・とにかくそういったものを表した作品


そして終盤でサトルの言い放つ一言

最後の未来の無機質な質問


このラストは特に良かった!

見ている側に最後まで不安にさせつつ想像させるというよりも“問う”と言った感じ

とても効果的な終わり方だと思う



役者さんたちもとても良い演技でかなり楽しめた

5人がそれぞれ主張があるに邪魔しない感じが自然だったし、作品にすごく馴染んでた

とても上質で優良作品だと思います

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