夢主コラボ
□俺の嫁。
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それは歓喜の悲鳴
3人はこの雑誌のグラビアを飾ったのだ
『雛やるじゃない! かわいらしくペタリと座って、足の間にはビーチボール。そして微笑みながらの上目遣い!露出を抑えたかわいい水着が、純粋で清楚な雛にぴったりね』
「はわっ、ムッカちゃんすごいよぉ。これは、いわゆる雌豹ポーズかなぁ?正面からだから、大きな胸が強調されて。しかも片手で髪を掻きあげるっ。これは…これは誘ってるんだよぉ〜〜。はうぅっ、さそ…っ、はううっ!!」
「鼻血が出そうな勢いよ 大丈夫? ユキちゃんはどうしてバックショットなの?」
「背中自慢だよぉ雛ちゃん!!うはっ」
最後のページはふんわり笑顔の3人が寄り添う
『はぁ…可愛い・・。』
自分たちで言うのもなんだけど すごく可愛い。これを見た途端に忘れてしまうほどだった。あのつらく苦しかった日々。
そう・・・ダイエット。
私たち超人は短時間で体を作ることは簡単だけど ダイエットとなると話は別。
それに、そういうときに限って甘い誘惑が多くて泣きそうだった。くじけそうなときは励まし合い、ひたすら豆乳クッキーのみを貪り食う日々
なぜかゴリマッチョになったこともあった。
撮影の日までなんとか美しい体を作り上げたのよ
その成果が今 ここに!
ジャクリーンにも感謝しなきゃね。この話を持ってきてくれたのは彼女なのだから。
「そういえば、撮影中ムッカちゃんってかなりモテモテだったよね?
なんか変な人居たけど・・。」
「居たぁ!気持ち悪かったよぉ。ムッカちゃんにベタベタ触ってぇ」
変な、男?
『ゲェーッ!思い出させないでよっ せっかく忘れていたのにぃ』
そいつは、汚いジャージとネコの絵のスリッパ
黒くボッサボサの長い髪に、瓶底メガネ。
とにかくあのよれよれの白のTシャツには「俺の嫁。」と書かれていて
見た目からもそのオタク臭さを全身から醸し出している残念な奴。
そいつが、
「じゃあ次は 女豹のポーズな」って。
思わず投げ飛ばそうかと思ったくらい
でもテキパキと現場を仕切っているところをみるとエライ人なんだろうと我慢した。
すると、なぜか覆い被さってきて
一気に鳥肌がぁあ。
ハァハァ言って気持ち悪いよーッ
(私にはケビンというカッコイイ恋人がいるんだから!!)
新しく開発した必殺技を試してやろうかと思ったけど
『また我慢したのよっ』
ぐあーッ、今すぐ万太郎たちとスパーしたい気分だわっ
・・・なんて思っていたら遠くから声がした。
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