夢主コラボ
□俺の嫁。
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スカーの手には、雑誌が。
私の視線に気付くとニターっと笑って、
「すっげぇ ド迫力だよなー! ムッカのグラビアーー!!」
「うん・・・すごいな///」
「うっわぁぁッ、すっげぇ、すっげぇー! 雛も体は細いのになぁ へぇ〜へぇ〜?」
雑誌と雛の体を見比べ、ニヤニヤ笑うスカーと、真っ赤な顔で鼻元を押さえるジェイド
大声で、しかもこれ見よがしに私達の前で見るなんて
許さない!
ブチギレのムッカは 勢いよく殴りかかろうとする
が、
「オレも買うよ。2冊///」
『ぁぁ、ぅ・・ん。』
ジェイドの思いがけない言葉に勢いは止まり、振り上げた拳はというと、空中を彷徨い続け結局下ろした。
この子も空気を読めないというか、何で2冊買う必要があるのか、怖くて聞けないよ。
「ピューピュー、ウヒヒヒッ ププッ!」
ゲシィッ!!
口笛を吹きながら笑うスカーの脛を思いっきり蹴ることでこの怒りを抑えることにした。
「−−−−−−−ッ!!!」
声にならない声を発し、脛をおさえながら、のたうちまわる
でかい図体が脂汗を浮かべたまま。
「スカぁーは何冊買うの?食べるの?」
「ユキちゃん、燕くんのそばから離れましょうね〜」
雛はユキの手を引き、そのままセイウチンにタッチ。
「セイちゃん モッサモサしてる〜〜キャッキャッ」
さて、トリニにも口外しないよう注意しましょ。
『あのね 2人とも――…』
「みなさんお揃いでどこか行くんですか? 私も連れてってくださーーーい!!」
「はうっ、チェックだぁ〜!!」
ま た し て も 邪 魔 が。
「ああっどこほっつき歩いてたんだよーーっ」
「約束の時間よりも30分過ぎてるぞ。イエローカードだな。」
イエローカードだな。
ムダに声がかっこいいガゼル。残念。
?? どうしたのかしら 角が痒いわ?
「とてもおいしいクレープ屋さんでした。すみません・・」
「落ち込まないでぇ。私が口元拭いてあげるね。」
なぜかユキがいそいそとハンカチを取り出して 色んな方向からチェックを眺めたが、すぐに「う〜、無かったぁ。綺麗な顔」とがっくりと肩を落とした。
「お店を出る前に 口元は拭いてきました。さすがにクリームをつけたまま街を歩いたりしませんよ。」
でもありがとうございます、そっとユキの手を取ると、2人は ふわふわと笑い始めた。
(か、痒いっ)
私の乙女センサーが反応してるわ!!
「おや、万太郎 その本は何ですか?
もしかして、おいしい湯豆腐のお店が載ってるとか?わたしも食べたいです。」
「違うよ。私たちグラビアを飾ったんだよぉっ」
チェックにまで見せびらかしてどうするの。
もうユキったら・・。
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