イベント部屋

□まーぶるちょこは苦いよね?
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カカシ先生がたくさんチョコを貰ってるところを目の当たりにした

わかってるってばよ

知ってるってばよ


綺麗に包装されたチョコレート達


カカシ先生は甘いの嫌いだってばょ


知ってる


知ってる


でもさ、女はずるいよな


堂々と好きって言えるイベントがある


堂々と好きって言える




女に変化してValentine Day売り場に来て見たけれど

俺が買うのを拒否してるみたいに綺麗で可愛いチョコレート

勇気を振り絞ったんだけど




マーブルチョコレートしか買えなかったんだ

たくさんチョコレート貰ってるカカシ先生


まーぶるちょこなんてカカシ先生食べないよな

甘いの嫌いだって…



せっかく買えたのにやっぱり渡せなかった。

ちょっと悲しくなって
夕方

1人ぼっちで公園のブランコ

1人ぼっちでまーぶるちょこを食べてたら


向こうから見知った顔が歩いてきた。


「よぉ、チョコレートは貰ったか?」


隣りのブランコに座る

「上忍ベストがお似合いのシカマルはたくさん貰ったみたいだってばね!」


がさがさ白い袋にたくさんのチョコレート


「めんどくせぇんだよなー返すのが。それに義理ばっかりな気がするし」


「モテる奴はいいですね〜」


皮肉たっぷりに言う。

「ιお前だって貰ってるじゃねぇかよー」


「サクラちゃんから貰ったってばょ にししっ!」


「お前が今食べてるのは?」


「これは―食べたくなって買ったただけ。」

「誰からも貰えないかと思って買ったのか(笑)」


「ん―そうだってばよ(笑)」


そう言ったナルトはひどく切ない表情で笑った。


「じゃあ俺にもくれょ」

「ん、あぁ」


ザラザラとシカマルの手にマーブルチョコレートを渡す。


「マーブルチョコレートってさぁ最初口に入れたら苦くねぇ?」


「あぁでも噛んだら甘いだろ」


「噛むの?これは口の中で溶かすのがいいんだってばよ〜」


「そうかぁ?ま、俺は色んな色があるから好きだけどな」


「シカマルは何色が好き?」


「俺はオレンジか黄色が好きだな。お前みたいで。」


「あはは(笑)俺食べちゃうの?」

手の中にはオレンジ色と黄色のマーブルチョコレート


「あはは(笑)よし、ナルト食っちゃうぜー」

「うまい?」


「うまい!!」


「「(笑)」」


夕日に照らされる2つの影


――本当は お前 が好きなんだけどな


「ナルト―」


「ん〜?」


穏やかな夕日

緩やかな笑顔

友人へ向ける笑顔


「――」


「?シカマル」


「元気でたか?」


穏やかな影

温もりと

気遣いと

優しさと



「一緒に帰ろうぜ」


「…うん!」




小声で君にありがとう




END

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