イベント部屋

□たがいちがい
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たがいちがい




君と出会ってどのくらいたったんだろう


君と出会っていつから君のことを愛してるんだろう


消化していく日々が勿体無いといつから思うようになったんだろう


何かがあったわけじゃないんだ


ストンと心が落ちていったんだよ



惹かれていたのはいつからなのか












月は大きく傾いてて

君は窓から空を眺めてて

部屋に帰ったあと明かりも点けずに

遠い

遠い空を 暗闇の空を眺めていたね


俺は君を見守るだけの存在

だったのに
秋の風を感じる


少し冷たい風が頬を撫でる


金糸の髪と

蒼い瞳


大きな瞳はいつも元気いっぱいで 髪の毛は 汗とともにキラキラ輝いて

生き生きしてる君の笑顔
そんな印象だったのに




今日の君は憂いを帯びていて


月明かりに照らされて


睫毛の長さが影をつくる


君は綺麗




そう 不意に 思ってしまったんだ


綺麗



今すぐその蒼い瞳に…







「カカシ先生?」



ガサッと音を立たせてしまい ナルトに 気がつかれた


俺は心に仮面を被る


「こんばんはナルト」
「……」


「?どうした」


「あ、…いや、なんでもないってば」


いつもの様にするりと窓へと移動する


「明かりもつけないでなにしてるんだ?」


「…あーお月様が綺麗だなって」


「そうだな…今日は本当に綺麗だな。」



空を見上げる

雲一つなかったが 星は幾分少ない気もした









暗闇の空に煌々と鮮やかな月

見上げながらあなたのことを思いうかばせていただなんて


言えるわけがない


欠けてく月は貴方に似てる


きらきらとなびく銀糸の髪
整った横顔

すらりと伸びた四肢

衣服を纏っているはずなのに筋肉の隆起が感じとれてしまう


ちらりと横を向けば貴方の横顔




少しでも動けば触れ合ってしまう 肩の近さに





心臓が波打つ












甘えてしまえばいいのかもしれない

いつものように ガバッーっとくっついて、おんぶをしてもらって…


好き

って言えればいい

言ってしまえばいい


苦笑いしながらも答えてくれるのは知っているから



なのに…
元気がでない
勇気がでない
声がでない


嫌われるのが怖い?
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