書物
□ヒロイン
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目を醒ませば暗闇。
自分自身も見えない
昼か夜かも分かんない
「ぁ゙…」
声は、出た
でも何だか分からない
俺は何でこんな所にイルノ?
「…?」
手首が、重い…?
いや、足首も…
《ジャラ…》
《ギィィ…》
それと同時に、重い、ドアが開く音がした
「ぁ゙……べ、る…」
金髪の、ティアラを頭に乗せた、彼
「なぁ…、俺は、何でこんな所に…いるんだぁ…?」
訳が、分からない
「スクアーロ、」
怖い
暗闇でも、彼が笑っているのが分かる
「なぁ…!…ベルっんん!!」
深い、キス
恐怖の中に植え付けられた、歪んだ愛
「ふぁっ…んん…ぁ」
そうだ、俺は…
俺は、カレに洗脳された