HELP ME!

□HELP.3 DV
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周りから見た僕のイメージってどんなのかな?
自分で言うのも何だけど、完璧って思われてるんだろうな。
完璧…か。そんな事あるはずないのに。


僕には裏の顔がある。
それをみんなが知らないだけ。


「莉奈」

『っえ……?ど…したの?』

「今日の2時間目が終わった後の休み時間。誰と何してたの?」

『そんなの…覚えてない…よ』


あぁ、莉奈の声が震えている。
怖いの?ごめんね。
でも莉奈が悪いんだよ。


「手塚」

『……あ……』

「何話してたの?」

『テストの事……範囲…分からなくて…』


莉奈の言葉を聞き終わった後、僕は自分の拳を莉奈に叩き付けた。
窓の所まで飛んで行く莉奈。
苦痛に耐えるその顔が可愛くて仕方ないよ。


『何でこんな事するの!?』


何で?
莉奈が好きだからだよ。
だから誰にも渡したくない。
莉奈は僕の物なんだ。


『ただ話してただけじゃない!!』


ただ話してただけ?
莉奈が他の男と話てるだけでどれだけ僕が辛いか知らないくせに。


莉奈…君を傷付けるのは愛してるから。
これが僕の愛情表現だよ。



HELP ME!
(僕を助けて)
(こんなに君を愛してるただそれだけは分かっていて)
(いつから変わったの?)
(私の好きな周助はもう居ない)






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