LOVE MAGIC

□MAGIC.6
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目を覚ますと視界に1番に飛び込んだのは切原君の心配そうな顔だった。
どうでもいいけど顔近いよ。
あれ?これ今日で二回目だ。


私と目が合った切原君は安堵した様な表情になった。


「先輩!莉奈先輩が目を覚ましました」


遮ってたカーテンを勢いよく開けて切原君が叫んだ。
どうやらここは保健室みたいだ。


幸村君を筆頭に残りのレギュラー陣が続々と私のベッドに近付いてきた。


「山下!体調管理もできんとはたるんどる」

「うるさいよ、真田。大体お前のせいでもあるんだよ。いくら莉奈が優秀だからって、莉奈に必要以上の仕事押し付けちゃってさ。休む暇与えなかったら倒れるに決まってるじゃん。そんな事も分からないの?」


あれ?今夏だよね?
何か、かなり寒いんだけど。
柳生君無言でジャージかけてくれてありがとう。
ってか真田君が顔青ざめてるからそろそろやめてあげようよ。


「大体莉奈も莉奈だよ。俺あんなに休憩と水分とれって言ったよね?何で素直に言う通りにしないかな?え?」

『幸村君…!!謝るから、その私の腕を掴んでる手離して!痛っ!!ちょっ、骨折れる…!!』


私が必死に訴えかけても離れない手。
私は柳君に目で助けてと訴えた。


「精市。そろそろ離してやれ。山下が死にそうだ」

「ちっ、しょうがないなあ」


そんな可愛いげのない、しょうがないなあはいらないんですけど。



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