LOVE MAGIC

□MAGIC.7
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(莉奈!!このドリンクむっちゃ美味いわ)


(今日は練習試合って言ったやろ!?来たらあかんて…)


(俺とあいつどっちのが好きなん?)


(好きや。誰より好きや)


(嘘……やろ?俺は絶対信じん!)


(こんな思いするなら莉奈のこと好きにならん方がよかった)











『…夢?』


朝起きると涙を流してた。
今もまだ忘れられない。
鮮明に覚えてる記憶。
捨てなきゃいけない感情を捨て切れない自分が憎い。


疲れも溜まってたのか珍しくぐっすり寝れた夜だった。
でもやっぱり目を閉じるとあの人と過ごした日々が頭から離れない。


『馬鹿らしい…』


赤く腫れた目をアイスノンで冷やして学校へ出かける準備をした。
まだ腫れは完全にひいてないけど仕方ないか。



今日は昨日の事もあって朝練の休みの許可を貰った。
だから何時もより遅めの登校。
所々に見える友達に手を振ったりして、下駄箱にたどり着いた。
下駄箱を開けると一枚の紙が入っていた。


『何だろ?』


二つ折りされた紙を開いて目を通した。
私はその内容に驚いたけどちょっとだけ嬉しかった。


“昨日は顔色悪いのに気付かんでごめん。 仁王”


仁王君の不器用な優しさがくすぐったかった。




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