歪んだリップノイズ
□case.8
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『は?合コン?』
休み時間友達から話を持ちかけられ、その内容に愕然とする。
「そうそう。お願い。亜梨紗も来て!」
『パス。興味ないし』
「そんな事言わないでよ。亜梨紗を連れてくって約束しちゃったし」
何勝手な約束取り付けてんだと私は深い溜め息を零す。
私は新しい出会いなんて求めてないから合コンなんて興味なかった。
今を取り巻く環境だけで十分。
「亜梨紗来てくれなきゃ困るんだよ。ね、お願い!」
『…何時にどこ?』
「夜8時に私達がよく行くバー!個室だから気兼ねなく飲めるよ」
『バイトあるから遅れるかもしれないよ』
「それでもいいよ!ありがとう」
ニコニコ笑う彼女に対して私は苦笑いだ。
手を合わせて必死に頼み込む彼女に折れてしまった。
「相手青学の男の子だよ!まじ楽しみ」
『そうね』
ウキウキしてる彼女に私は適当に相槌を打つ。
まあいいか。
1人で適当に飲んどこう。
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