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□wisper
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「はっ…っく…。」
「ん?気持ちイイの?」

サクラは絶句した。最後の教室。
そこには確かにカカシがいた。そこでカカシがセックスをしていた。

しかしその相手は…

「あっあんっ…。」
「サクラ。そんなに締めないでよ。」

アハハと笑いながら、カカシが「サクラ」を後ろから犯していた。

「なに…これ…。」

サクラの膝がガクガクと震えだす。
何故、「自分」がカカシに抱かれているのか。
どうして、カカシと…。

目の前の映像がサクラの脳裏に焼き付いていく。

「カカシせんせぇ!」

目の前の「自分」はカカシによって喘がされ、取り乱している。

(どういうこと…?)

「どう?想像どおりだった?」

後ろから声がして、ハッと振り返った。

「え?」

サクラの真後ろに、カカシが立っていた。
サクラの顔を挟むように、壁に手を突かれる。

「なん…で?」
「ん?」

「あっああーっ!」

後ろで、耳をつんざくような声がした。

「イッたかな。」

目の前のカカシがサクラの耳元でそう囁いた。
サクラは、恐る恐る教室をもう一度覗く。

「え?」

もう一度覗くと、「カカシ」と「サクラ」の姿は跡形もなく消えていた。

サクラは、茫然となってカカシの方を見る。

「影分身だよ。さっきのサクラは、俺の影分身が変化した奴。」

そう言うと、カカシはニッコリと笑った。
次の瞬間、サクラは、手を強く引かれて教室の中に連れ込まれた。

カカシは、バンッと荒々しく扉を閉めると、サクラをドアに押しつけた。

「何すんのよ!」

サクラは、何とか脱出しようともがくが、綺麗にドアに縫い付けられていて、身動きが取れない。
サクラの体力では、上忍のカカシを力で押し退けることもできない。

「ねぇ。」

カカシが優しい声色でサクラに声をかける。
どんな女も、この声を使えば大人しくなるのである。サクラも例に違わず、もがくような動きをやめた。

「なんで毎晩巡回なんかしてんの?」

サクラの胸が、ドクンドクンと鳴り始める。
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