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□アディクティド・トゥ・ユウ
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カカシは、サクラのことがずっと好きだった。
サクラがカカシを好きになる前から好きだった。

そうして付き合いだして2年経ったとき、カカシがサクラにプロポーズしたのである。

『結婚して。』
『…は?』
『は?じゃないよ。結婚して下さいって言ってるの。』
『本気?』
『うん。』
『………後悔しない?』
『する訳ない。』

あのときのサクラの表情は一生忘れないだろうな、とカカシは思っている。
ロマンチックも何もない。ただただ驚いてビックリしているだけの顔。

そんな表情もいとおしく思えて、カカシはその後数分間サクラを抱きしめたのだった。


カカシの手が、サクラの背中をさする。
そしてもう一度キスをした。
唇と唇が重なるたびに、熱が二人の間を行き来する。

「せんせ・・・。」
「ん?」
「息できない。」
「しなくていいんじゃない?」

キスをしながら、カカシの手がサクラのお尻の方に降りると、
さすっていた手が、まさぐる手に変わる。

カカシは、ゆっくりと舌をサクラの口内に侵入させた。
上顎を丁寧に舐めまわす。歯列をなぞり、サクラの舌に熱く絡ませる。

「んっはっ・・・。」

サクラが苦しそうに息をする。
カカシはグッとサクラの顔を持ち上げると、激しく絶え間なくキスをした。

「ハァ・・・。せんせ・・・。」

ようやく唇を離して呼吸がを許されると、サクラは潤んだ瞳でカカシを見上げた。

「シタイって顔してる。」

カカシが意地悪そうに呟く。
手はすでにサクラの服をめくって背中を直に撫でている。

「それは先生でしょ!!」

小さな拳でカカシの肩をたたくサクラ。
それを逆に合図とするかのように、カカシはサクラの首に顔を埋めた。
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