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□虜
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「あっ…ん。」

耳の細部までカカシは舌を這わせる。サクラが身をよじりだしたら、始まりの合図だ。

ゆっくりとサクラの目を覗き込む。翡翠の瞳に、カカシの色違いの瞳が映る。

「サクラ?」
「…ん?」

カカシの緋の瞳の中で、巴がくるくると回る。

「サクラが好きなのは、俺?」
「うん。」
「サクラが愛しているのは、俺?」
「うん…。」
「サクラは俺だけだよね?一生。」
「…一生、カカシ先生だけ…。」
「死ぬまでずーっと?」
「うん。ずーっと。アイシテル。」
「いい子だね。」

そい言うとカカシは緋の目を一度閉じた。そしてサクラの口にキスをする。

「カカシ…せんせ…あっ。」

カカシは貪るようにサクラにキスをした。チュ、クチュという音がお互いを刺激する。

「俺も、愛してるよ、サクラ。」

やっと口を話すと、囁くようにサクラの耳元でカカシはそう言った。
これがいつもの「儀式」。幻術には強いサクラも、エリート上忍の、しかも写輪眼の幻術には勝てないということだ。
一生自分から離れられないように、強い術をかける。カカシは、サクラと付き合いだしてまもなく、情事の始まりに必ずそうするようになった。

愛しているから。
自分の虜になってほしかった。

「あ…んっ、先生!」
「あー、久しぶりだなー。サクラとスルの。」

カカシはサクラの胸を後ろから揉みだした。サクラはもう何も付けていない。押し倒してすぐに全て脱がせた。

「あんっ!」
「いい声だなー。」

サクラの嬌声がひときわ大きくなった。カカシがサクラの胸の頂を摘んでいる。頂の周りをゆっくりと人差し指で撫で、そのあといきなり頂を刺激するのを繰り返す。
人差し指で強く刺激する度に、サクラは身をよじらせた。

「あんっあっ…んっ!」

カカシはサクラの脇から頭を入れ、サクラの右胸に舌を這わせる。

「やぁ…っカカシ先生。」「舐めたら、やばい?」

カカシは頂を舐め回す。クリュと舌で一度刺激し、左胸は指で、右胸の頂は舌で同時に弄り始めた。

「あんっあんっ。ダメェッ!」

更にカカシはサクラの耳たぶを甘噛みした。
ゾクゾクとした感覚がサクラを貫く。
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