神子のSS
□「いい加減にしろ」
1ページ/4ページ
今日も俺は書庫に籠って、神子についての調べ物を為ていた。
「経明さ〜ん、こんにちは。」
あぁ、またあいつか…
「経明さん、またこんなところでこもってお仕事ですか。」
あいつとは今部屋にズカズカ入ってきた五月蝿娘だ。
「…無視ですか。
神子である私にそんな 冷たい態度とっちゃっていいんですかねー?」
ぴくっ
『すまないな、神子 殿今気付いた。』
俺が応えるとその愛らしい顔に、ニヤリと勝ち誇ったような笑みを浮かべ、俺の隣に勝手に腰を下ろした。
一々人の気に障る娘だ
「経明さん、眉間の皺が増えてますよ。」
急に目の前に亜桜兎の顔が近づいてきて、不本意ながら固まってしまった。(断じて、見惚れてた訳じゃないからな!)
・