†Heart door
□春眠暁を覚えず
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春の朝
寝坊の心地好さ
そして…
―…春眠暁を覚えず
「そろそろ、起きたら?」
カーテンを開ける音
閉じている瞼に
眩しい朝の光
完全に覚醒できていない頭に
君の声が響く
布団に埋もれたまま
「うん」と答える僕
溜め息をついて
「もう。また起こしに来るからね」
と言って
「そしたらちゃんと起きてね」
布団の上から
僕の頭を撫でる君
…この時間が好きだ
目が覚めたとき
最初に見たいものは
と聞かれたら
決まってる
一番に君の顔が見たい
そして
君の声が聞きたい