†Heart door

□カナシミの裏側
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人が溢れる
この世界


人混みに紛れてしまったら
自分を見つける人はいない

そんな中で
『自分』が消えていく


哀しむこともなく
不思議に思うことはない


憐れな僕ら

そんなカナシミに溢れた世界


―…カナシミの裏側


「おい。」


貴方が僕を見つけてくれた

何で僕なのだろう
どうやって見つけたのだろう


そんな疑問符が
頭の中を駆け巡っていた


「理由なんざ、いらないだろ。俺がお前を見つけて、お前が俺に気が付いた。ただそれだけだ」
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