novel.01
□暇潰し 後
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廊下を歩いているのは間違いなくランチアだった(綱吉は気配だけで人物特定が出来た)
「ランチア!」
「ボンゴレ・・・・どうし
パァン
振り向き様に一発。
だって射たせて?なんて言ったって無理に決まってるし
哀れ眉間を打ち抜かれ倒れたランチアの体が煙に包まれ始めた
(あぁ、10年バズーカっぽいなぁ)
まぁとりあえずは成功?
だんだんと煙も減り、黒い物体がゴソゴソと動いている(ようやく気が付いたランチアだ)
「ボンゴレ!何をす「〜っ可愛いー!!」
がばぁ、と綱吉はランチアを抱き締めた
「なっ・・・・!」
驚くランチアなどお構いなしに、綱吉はランチアを抱き上げた
「ランチアって可愛かったんだ〜」
「?!」
「何才位?十歳前後?」
綱吉はランチアを抱き上げたまま鏡を覗き込んだ
「ーーーー?!」
声にならない叫び、とはまさにこのことだろうか
鏡に写ったのは、満足そうな顔をした綱吉と、10歳前後の姿をしたランチアだった
何を隠そう、ヴェルデに作らせたあの特殊弾、
『若返り弾』と言うらしい。
後日、綱吉がランチアにそっくりの子供を、
面白がって幹部に隠し子と言って紹介したり、着せ替え人形にして写真を取りまくったり
あちこちに連れ回し、構い倒したらしい。
またその翌日に、かなりやつれ、疲れ果てた顔をしたランチアがボンゴレの屋敷で発見された・・・・。
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