Gift novel.01

□お父さんって呼んで
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アンケ4位
その他・リボーン×綱吉
(コメントより養子縁組み設定)
お礼文






お『と』うさんんってよんで



独り身だった俺に、最近家族が出来ました
12歳下の可愛い息子の名前は沢田リボーン

黒髪黒目の美少年、勉強も出来る頭のいい子で
父親として関心しきりなのだけど
俺の今一番の悩みは、この新しい家族にあります






「リボーン、お早よう」



「あぁ・・・・」



綱吉がシンプルなデザインの黒のエプロンを脱ぎ
朝食の準備が終わりかけた頃
何時ものようにリボーンが二階からおりてくる

リボーンも料理は出来るけれど
綱吉が以外にも料理上手だったのと
父親らしいことを少しでもしたい!という綱吉の意志で
食事を作るのは綱吉の役目になっていた


綱吉が挨拶をしてもリボーンは椅子に座って直ぐに新聞を読み始めていて
顔も合わせてくれないのだ
父親としてコレは寂しい



(実はまだパパって呼んでもらったことないんだよね・・・・)



綱吉が肩を落とし朝食をテーブルに運ぶ後ろで
リボーンは歪んだ顔を新聞で隠していた



(あいつは男、あいつは男、あいつは男)


(断じて、そう断じて女じゃない、男だ!しかも俺より年上だ!)



実はリボーンにも悩みがあった
それは目の前に居る父親のことだ

それは、最近自分を引き取り、父親となった綱吉と
住まいをともにした頃からの悩みだったりする


同居を迎えて最初の朝、今日の様に
朝になり二階から一階にあるキッチンにおりてきたリボーンの目に飛び込んできたのは
フリフリのレースがたっぷり付いた真っ白な・・・・俗に言う新婚さんエプロンを着て料理をしている綱吉の姿だった

なにがショックかと言われれば
それが普通に似合っている綱吉と
それを見て『女だったのか?』と一瞬思ってしまった自分自身だった


後々聞いたが、あのエプロンは部下たちからのプレゼントだったらしい(どんな部下だ!!)
せっかくもらったのだし、使わないと悪いと思い使用している、と綱吉が言ったの聞いた俺は
すぐに理由をこじつけて黒のシンプルなデザインのエプロンをプレゼントした


けれど最初に見てしまった姿のインパクトが強烈すぎたのか
この父親があまりにも童顔だからなのか
リボーンにはキッチンに立つ綱吉の姿が
父親、よりも新妻に見えてしまう



そんな自分にリボーンは今日も自分の頭がおかしくなったのかと悩み
綱吉はそんなリボーンにまだ心を開いてくれてあないのか、と悩んでいた



「ねぇ、リボーン」



「なんだ」



「俺のことはお父さんかパパって呼んでよ」



「・・・・断る」



沢田家ではまだ当分このやりとりが続くと思われる









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