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□華はただ、枯れようと
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『華はただ、枯れようと』



「俺はただ守るだけ」



彼女はそう言って琥珀色の大きな瞳でこちらを見上げた



「守護者で居るの、辛くない?」



その質問は自然にするりと口から零れた
ただ、何となく聞いてみたかった
マフィアなんかと縁がない普通の女の子が
何故、傷付いても武器を持ち戦うのか



(何故、あんなにまで一途に一人のために戦えるのか)



そう聞くと彼女はフルフルと首を振った
ふわふわと柔らかそうな茶色の髪が揺れる



「クロームには従うよ、俺達のボスだから」



そう呟いて霧の守護者はこちらを見上げた
大きな目が溢れ落ちてしまわないかと
少し心配してしまう



うん、と取り敢えず彼女の言葉に返事を返した
短い肯定のような言い聞かすような
自分の声が嫌だと思った





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立場&性別逆転な
クローム♂→ツナ♀







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