那岐の部屋
□†はじめてのおつかい！†
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｢おつかい頼まれてくれないか？｣
｢え？｣
｢良いよ！｣
｢買ってくるモノはここに書いてるから気を付けて行ってくるんだぞ！｣
｢…はあ〜？｣
｢行こう！なぎ！｣
なんでぼくが？
考えるヒマもない。
走りだしたちひろを追い掛けるので精一杯…
｢人参とトマトと玉葱だね！ほら、なぎも見て｣
｢何作るつもりだ？｣
｢人参｣
｢とまと｣
｢たまねぎ｣
｢とまと｣
｢人参｣
｢きのこ｣
｢たまねぎ｣
｢とまと｣
｢あ…青になってる！なぎ行くよ｣
｢…はいはい｣
何で…ぼくが買い物に？
｢へい！らっしゃい！さざき青物店はいつも安いよ！今日は何しますか？｣
｢えーと玉葱とトマトと卵？｣
｢違うだろ？たまねぎとトマトとキノコ｣
｢うちには卵は無いぜ！キノコが正解だな！｣
｢アレ？人参は？｣
｢あ…でももうお金無いよ…どうしよう…｣
｢あ！落ちてる！｣
｢え？何？なぎ｣
｢百円めっけ！｣
｢んーー！ダメだよ！｣
ほらいつもかざはやが言ってるじゃない…
｢…分かったよ｣
｢すいません！コレ落ちてました！｣
｢え？何？｣
｢あ、おしとさん…｣
｢かざはやんちの子か？｣
｢そこの道で｣
｢そうか…持ち主見つかると良いのだが…｣
(受け取ってください！)
｢え？ふつひこ君？何テレビの収録？はじめてのおつかい…ああ…あの｣
｢じゃ、僕たちコレで｣
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