那岐の部屋
□†旅に出る†
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…那岐の行きたいたい処ならどこへでも行くぞ!…
何の誘いなんだ?
「だから…」
もう一度同じ事を言うのかと思えば…
「え…と…私と出かけるのは嫌か?」
はあ?
僕のため息のような返事をまともに取るのは、おまえか…忍人位だよ!
「いつも…一人だと聞いたから…私と…」
同情?なんかじゃないよな…布都彦?
「そう聞こえたなら…謝るが…せっかく良い天気なんだからと…」
「ふーん…」
気のない返事に聞こえた?少し笑って聞いてみた。
「いや…そんな事は…」
じゃ、邪魔が入らないうちにどこか行くか?
「那岐?良いのか?」
顔を紅くして僕を誘いに来るのはあんたくらいだよ!気の変わらぬうちに出かけよう!
出嫌いと思われてんのか?「冒険が良いな…」
僕が言うのをおまえは、分かったと真剣に答える。
いや、もう冒険なんてと言われるかもしれないと思っていた僕は肩透かし?
「那岐…と二人か」
呟くおまえ…かあいいよ!本当は、誘ってくれて嬉しいんだ!
「ん?何か言ったか?」
耳に見える髪が可愛くて、手をのばした所だった…
「ふつひこ?」
僕の手が髪に触るのを許してくれたら良いな…
「那岐?」
おまえが私の髪を触ろうとしてる…でも嫌じゃないから見なかった事にする…
END
2008.11.23.