那岐の部屋

□‡なっとお‡C
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早く起き上がらないと…那岐…
オレの予定が狂っていく…那岐と…焼き肉するはずだったのに…


え?
布都彦…

そっか…一緒に居てくれたんだな…良かった。
那岐を一人にしたらダメなんだ!
なんてオレが役に立つどころか足を引っ張ってるじゃないか…


「遠夜…一口だけでも」
那岐…

「オレ…役に立ってない…すまない」
え?
「僕が何も出来ないから…遠夜に押し付けて」
ごめんなさい。


二人だけにして…部屋を出るつもりだった…

「布都彦…」
え?
那岐が手を握る。


「僕じゃ…ダメだから」
えー?
「遠夜は那岐がいないとダメなんじゃ?」
ふふっ…


うん…

「布都彦…すまない」
え?
「遠夜…出過ぎた事をしてしまった…すぐ帰る」
すまないのは私で…

邪魔をするつもりはなくて。でも…那岐は手を離さない。


ふふっ…
「一緒で…」
あ…
ああ…
「那岐…」

言葉を繋げない。


布都彦…


続く
20101115
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