感謝!
□†フライング†2
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拍手でも良さそうだけど?敢えて作品で記念として残しておきたいと思って…
†フライング†2
今日も仕事が終わって…
「今帰り?」
まだ家に帰りつく前に声を掛けられた。
「良かったら一緒に帰らない?」
え?
職場の上司の娘が立っていた。
「悪いんだけど…」
僕の隣は決まってるから…困るんだよね…そう言うのって…
時計を見ながらおまえを待っていただけなのに。
「那岐?待ったか?」
あ…きたきた…
「いや、僕も今…」
なあんだ!男待ち?
さっきの煩い娘が遠夜を指差して笑っていた…
「え?那岐…俺」
ほーら誤解した…じゃないか?
俯くおまえの腕を取って足早に歩きだす。
「上司の娘なんだ!だから気にしなくて良い!」
何を話してもおまえからの返事がなかった。
「今日のご飯何にする?」
僕は早くこの痛い話から逃れたくて…話題を変えた。「那岐?俺…」
傍に居ても良いのか?
そう言うおまえの瞳には焦る僕が映っている。
近くのスーパーに立ち寄ろうとした時、また声を掛けられた。
「お家にお邪魔しても良いでしょう?」
はあ?
僕は思いっきり不快感を露にした。
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