捧げ物
□それでも君が好き
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今、スマブラ界は夏。
真夏の陽気の中、ルイージは自室で一枚の写真を眺めていた。
その写真には、ルイージと一緒にオレンジのドレスを身に纏った美しい女性が写っていた。
「今はどうしているのかな・・・」
写真から窓の景色へと視線を移したルイージはため息をついた。
窓に映る景色には大きな入道雲が広がっていた。
「ルイージ、後10分ぐらいでお前の部屋の乱闘始まるぞー」
同じ乱闘部屋のマリオがルイージを呼びに来た。
「あぁ分かったよ兄さん」
マリオはルイージが持っている写真に視線を移した。
「その写真・・・あの時撮ったやつか! 懐かしいなぁ」
「うん。今も元気でやってるのかなってね」
懐かしそうに微笑むルイージを見て、マリオは苦笑いをした。
「あの時のお前はデイジーの尻に敷かれてたからなぁ」
「ちょ、やめてよ兄さん!」
「カートにパーティーにゴルフに・・・」
マリオも懐かしそうに思い出しながら言った。