捧げ物

□護り護られ
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何故だろう・・・

いつからだろう・・・

俺は無意識のうちに君を目で追っている。

今も、ほら―――


金髪の長い髪をなびかせながら楽しそうに中庭を歩く君。
乱闘ではその髪を乱さずに、舞う様に戦う君に、俺はもっと惹かれるようになっていた。

俺は今まで、俺の世界で彼女を命を駆けて護りぬいてきた。
時を越えて、光と影を挟んで。
共に護り、護られ、戦ってきた。

自分の持てる限りの魔力で強大な敵を抑え付け、自分自身が倒れそうになったり。
時には馬の上で落ちそうな君を気にしつつ戦ったり。
無茶苦茶な事を一緒に乗り越えてきた。
俺が傍にいないと危なっかしい君。

そんな君が今。
己の魔力で、相手を翻弄しながら戦っている。
そんな君を見て、俺は惹かれる反面


――――切なくなった。
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