捧げ物
□それでも君が好き
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「一々タイトル言わなくていいよ! それでも僕は・・」
ルイージは言いかけた所で口を閉じた。
マリオは首を傾げた。
「それでも・・・どうした?」
「なんでもない。なんでもないんだ・・・」
マリオは「そうか、後8分程だから急げよ」と言い残すと部屋から出て行った。
兄が出て行った後、ルイージは今までのシリーズでのデイジーとの思い出に耽っていた。
そう、それはルイージがスマブラ屋敷に招待される数ヶ月前に遡る。
「ルイージ、ヨッシーとの決闘アンタが出なさい!」
「そんな〜。さっきも僕が決闘したじゃないか〜」
『パーティ3』で決闘手袋をヨッシーに使われ、決闘を挑まれた時もデイジーの代わりにルイージが戦ったり
「あっ、ボム兵! ルイージ、アンタが運転席に回りなさい!」
「うわ〜酷いよ〜〜!!」
『ダブルダッシュ』で一緒のカートに乗った時も、危なくなるとルイージを盾にして危険を回避したりしていた。
そんな苦い思い出の中にも、心が温まる思い出もあった。