オリジナルBL小説

□転校生
1ページ/2ページ

桜舞い散るこの時期、ひとりの黒髪の少年が不安と希望を胸に凜として立っていた…

少年の目の前には洋風の大きな門が待ち構えていた…

「(今日からこの学園で過ごすんだ…友達は出来るかな…なんて…悩んでも仕方ないよな。なるようになる、頑張ろう)」

少年がそう心に誓い、洋風の門をくぐり抜けた。

少年が通うこの学園は月華学園。

学園は幼稚舎から大学院まであり、1万5000人の優秀な教職員や生徒が通うマンモス校である。その中でも有名なのが月華学園高等部で能力によりクラスが分かれる。上から特進科、進学科、普通科と3つのクラスに分けられる。特進科、進学科は実力のある者しかこのクラスに入ることは許されず、競争率も高い。普通科は一般の公立とは変わりなく、一般の生徒が多くいる。

今日はどのクラスも一同に集結する特別な日、始業式がある日なのだ。新しいクラスで不安と期待を胸に続々と生徒が登園してくる。その中に先ほどの黒髪の少年が掲示板へとやってきた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ