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□貴方と永遠に。
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「すごい・・・」

体には大きな傷があって、もう意識が朦朧としている時、
私はGN粒子の渦の中にいた。

「すごいよ・・・刹那・・・刹那は変われたんだね・・・」
温かくて、優しい光。
昔の刹那からは到底考えれない。

彼は変わったんだ。

あの人の変わりに。

「ねぇ ニール・・・私・・最後まで弱くて・・泣き虫だったけどよかったかなぁ?」
頬を一筋の涙が伝う。

「ああ・・・それでいいさ。」
「ニール・・・」

会いたかった。
声だけでもよかった。

この世界で一番好きだった声。

「ニールっ!!」
「すまない・・・」

これが幻でもいい。
ニールに会えたんだから。

「迎えに来て・・・くれたの?」
「ああ・・・」
「ありがとう・・・・」

あの日、最後に会えなかったけど。
私の最後に会えたから。
それでいい。

「ねぇ・・・もう・・・私がいなくても・・・大丈夫よね・・・刹那。」













これからは貴方と永遠に。
(どうしてあんただけ)
(先に逝ったんだ。)
 

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