「アレルヤー入るよー」
コンコンとノックをしてから部屋に入る
「よぉ」
「ハレルヤ・・・」
部屋にいたのはアレルヤではなくハレルヤで読書していたのか手には本。
そして眼鏡。
「あ?どうした?」
固まっている彼女の両脇に手を置いて覗き込む
「〜!」
「なに赤くなって・・・はーん?お前俺に見とれたんだな?」
ニヤニヤしながらさらに顔を近付ける
「近寄るなっ」
「どーしたよお嬢様?」
「なっ!んっ・・・」
触れるだけのキス
「俺だけを見ろ。他の奴なんてみるな」
レンズ越しの金色の瞳に私は動けなくなった。
「ん・・・」
気付いたらハレルヤの顔が近くにあって眼鏡が落ちた音がした。
捕まったらもう逃げれない
(何してんだ)
(べっ別に眼鏡かけようなんて思ってないんだからっ)