NARUTO学園パラレル

□究極のバカ設定
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木ノ葉中学入学式当日。















「ハァ………ハァッ…ヤバいってばよ〜!!入学式に遅刻なんてありえないってばよ!!!」



















桜の花びら舞い散る中、息を切らしながら走っているのは金髪に碧眼という派手な風貌の少年。
















どうやら新入生らしい。





















少年の名はナルト。


















現在の時間は9時20分














式が始まるのは9時30分。
















普通に走ればまだ間に合う距離ではある。










…………が。













ここは物語の中。












どうなるかは分かりませーん。(てか、普通に間に合ったらつまんないじゃん)

















「だいたい今時、おばあさん助けて遅刻って……ベタ過ぎるってばよ!!」











ナルトは自分の行動にツッコミを入れつつ、死ぬ気で走っている。











「死ぬ気で遅刻を逃れるってばよ!!」
















オイオイ。それはダメだろ。





仮にも『NARUTO』パラレルだから。












それは置いといて。
























ナルトが次の角を右に曲がった瞬間………

















ドンッ!!!!








「痛ッ〜〜〜〜〜〜〜。何なんだってばよ!!」





「何はこっちのセリフ………だ………」














ぶつかってしまったのは、見知らぬ少年。











おそらくナルトと同じ年であろう。




黒髪がとてもさわやかだ
(言わなくてもいいって?)










文句を言ったその少年は、ナルトの顔を見ると、とたんに黙り込んでしまった。









「オイ、どうしたんだってばよ?打ち所悪かったのかもしれないってばよ」









「………………だ。」














ナルトは少年の顔をのぞきこむ。












「………………」









少年から返事はない。














やはり、打ち所が悪かったのだろうか。












「オーイ?大丈夫かってばよ?」











「……………お前は」









「ん?」
















「お前は俺の天使だ――――――――――!!」








「ハイ?」







「お前は俺の天使だ!!!」








「やっぱり打ち所が悪かったんだってばよ」

















そんなナルトの声も聞かず、少年はナルトの両手を強く握った。










「うわぁっ、お前何なんだってばよ〜!!とりあえず手ぇ離すってばよ!!!」





「無理だ。愛の引力で、離れない」






「ヒィー!!!こいつ、ヤバいってばよ!!!!」
















ナルトは自由な足で少年を蹴り飛ばすと必死で逃げた。








そりゃあもう、すごい必死で。






……ちなみに少年は蹴り飛ばされたため、後ろの電柱に思いっきり頭をぶつけた。











「ってか、遅刻するってばよ〜!!」









「待ってくれよ!!俺のカワユウィ天使ちゃ〜ん!!!」








「うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!!なんで立てるんだってばよ!?てかその『ウィ』ってなんだってばよ。『ウィ』って」









そして(どうしてかというツッコミは一切受け付けない。)ナルトは何とか変態から逃れ、無事に式に間に合った。

















ギリギリではあったが…………。
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