NARUTO学園パラレル

□自由な校風?
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「秋道チョウジ」






「はい」
















新入生たちは校長に一人ずつ名前を呼ばれている。

















もう呼ばれた者達は、皆小声でおしゃべりをしている。






















ここにも二人。














(ねぇナルト)


(なんだってばよ?サクラちゃん)


(アンタ、式が始まる前に変なヤツがなんとかって言ってたわよね?)


(言ってたってばよ。アイツは変なヤツってか、変態だったってばよ)


(変態って、アンタ何かされたの?)


(………なんか、すごい顔で俺の手ぇ握って、『お前は俺の天使だ』とかって言われたってばよ)


(ふ〜ん………確かに変態だわ。その人って男よね??)


(うん。ちょうどアイツくらいの………)













ナルトが指を指したのは、今名前を呼ばれた男子だ。
















「うちはサスケ」





「はい」















(あ!アイツだってばよ!!)


(え!?あれって、うちはサスケよね。あの有名な……)


(知らないってばよ。有名って……変態で?)
















心なしか周りの女子は頬を赤らめている。
















……なんか、ウットリしてるし。









「キャー!サスケ君よー!!」



「格好いいー!!!!」















(ねぇナルト、本当にあの人なの?)


(間違いないってばよ!!)


(あ〜あ、ショックだわ。あのうちはサスケが実は変態だったなんて…)

(さっきから何が有名なんだってばよ?アイツ)


(アンタ知らないの?うちはサスケといえば、成績優秀で超絶美形、なんでもオールマイティーにこなす天才って話よ)


(ふ〜ん。でも、変態だったってばよ)















変態だということを知らずに騒いでいる女子たちがアワレに見えてきた。






















しかし、サスケが席に着いた後も女子たちはキャーキャー言っている。





















あまりにうるさいので校長がキレた。










「アンタ達!ちょっと黙りな!今は式の最中なんだよ!!ジャ●ーズのコンサートじゃないんだよォ!!!!」













ちなみに校長の名は綱手











教師なのに博打が大好き
















賭博場では通称「最強のカモ」
















教頭のシズネはいつもソレに困っている。












キャーキャー言ってた女子たちはというと……






さすがに、静かになった。










しかし、表情には明らかに不満が満ちている。









その様子にまたしてもキレた校長は女子生徒のところに行こうとしたが、

















さすがに教頭に止められた。










「綱手校長!!これ以上はさすがに……親御さんの目もありますし。」











「なに言ってんだい!!こういうガキには最初から言っとかないとねぇ!!!!」




「まぁまぁ、抑えてください。まだ式は終わってませんし…あとで校長室にでも呼び出せばいいじゃありませんか」







この光景に対して新入生の保護者たちは、なぜか平然としている。



















中には、『また、やってるよ……』










とか














『なつかしいねぇ、このノリ』だとか言ってる人も……





















あれ?

ふつう、「教育委員会に訴えてやるわ!」とか言うんじゃないの?
























ま、いいか…………………
いいのか?














そして、何も無かったかのように式は再開された。











(へぇ〜この学校っておもしろいわね。ねぇナルト?)


(おう!!)


(クラス発表が式の後っていうのも不思議よねぇ。それに名前を呼ぶ順番も五十音順じゃないし……なんなのかしら?)


(ねぇねぇサクラちゃん、クラスって全部で三つだってばよ?)


(えぇ、そうよ。いいクラスだと良いわね)


(ま、俺ってば、あの変態うちはが一緒じゃなきゃ問題ないってばよ)


(そうね)





















その後、式は順調に進みサクラの新入生代表の宣誓がやってきた。












(サクラちゃん、がんばるってばよ)


(えぇ、あたりまえよ)





「新入生代表、春野サクラ!」





「はい」



























サクラの宣誓も無事終わり、式は幕を閉じたのであった。
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