Жどりぃむ・短Ж
□おひなさま
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「今日何の日か分かる?」
何きいてんの?って顔で私を見る和。
いや、3月3日が何の行事かぐらい知っとこうよ。
和「…あ、吉浜人●の日だ。」
「…素直に『ひなまつり』って言ってよ。
ってか、●の位置まちがってるし!!
隠してる意味ないよ…」
ゲームしながら適当に答える。
私の気持ちを察して!!
和「あ、あられ食えんの??」
「うん。あられ買ってきたけどさ。」
和「…で?」
「…え?」
和「で、何なの?」
「…どういう日なのか知らないの?」
和「…女の子の日でしょ?俺、基本関係ないじゃん。」
「う゛;;…まぁ、あってるけどさ……」
和「ってか、『ひなまつり』あんたにも関係ないでしょ。」
「か、関係あるもん!!♀はいつでも女の子なの!!」
和「♀って…」
一瞬だけ私のすねた顔を見ると、楽しそうに
クスッっと笑って、またゲームを始めた。
「ただの女の子の日じゃないっつうの!!」
和「お嫁さんに、いけるようにってお願いする日でしょ?」
「…それそれ。」
和「ふふっ。お嫁にいきたいんだ。」
さっきより、もっと楽しそうに笑ってる和。
何だよ。
私の言いたいこと分かってたんじゃん!!
和「僕のお嫁さんになる?」
「う、うん…」
和「まぁ、今すぐは嫌だけどねぇ〜。」
…遊ばれてるよ…
和「ちゃんと段取りってもんがあるからね。」
「え?」
和「今週の休みには両親にあいさつに行こうか。ね。」
「…うん!!」