Жどりぃむ・短Ж

□お花見
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「え、もう?」



「私の実家のほうは咲いてるらしいの!!
だから行こうよぉ〜」



久々に、会ったかと思ったら、これだよ。
最近、わがまま度が増したような…;;


「ゲームしててもいいんだったらつれてってあげる。
あぁ…でも花粉症が……」



「お弁当作ってあげるから!!」


「ん、よし。」


「やったぁぁ!!」



こいつの弁当まじ馬鹿にできないからね!!
超俺好みっていうか、とにかくうまいんだな。



―花見会場

「うわっ、もう良いところ青シート敷いてあんじゃん。」


「そりゃあ、そうだよ。」



ちょっとにらまれた気がした。
あ、俺に場所取りしとけよ!!ってことだったわけね。

そんなの言わなきゃ分かんないじゃん。



「お前なぁ、アイドル二宮くんと花見行けるだけ幸せだと思わない?」


「…私のお弁当食べれるのも幸せでしょ?同じだよ!!」



…まぁ、確かにね。
なんて納得しちゃう俺。



「ほら、食べよ!!」


「おぉ。」



何となくその場の空気が丸くおさまる。
いつもだったらケンカが始まってるところだけど。



「どこからでも、わりと見えるし。
ここでいいじゃん?」


「んん…?
レジャーシートちっちゃくね!?」


あまりにも小さすぎる。
これ、幼稚園児とかが遠足に持ってくやつじゃね?



「いいの!!
座れるよ、大丈夫。」


「弁当はどうすんだよ。
のらないでしょ。」



あなた、もっと計画性を大事にしようよ。
プロミ○のCMとかでやってるでしょうよ。




「いいんだもん。
私がひざの上でもったら大丈夫でしょ。」



「え、じゃあ、食べさせてくれんの?」



「え!?」



何だかんだいって、バカップルがするようなことはしたがらない。
恥ずかしがり屋さんなんだよねぇ〜♪


「…じ、自分で取ってよね!!」


「ふふっ…はいはい。」




桜の花びらが頭にのると、猫みたいにはらった。


「そんな敵視しなくても…。」


「にゃぁぁ!!」



花見に来た人の反応じゃねぇな。



「あ、和にもついてるじゃん!!」

「んぁ?」


ゆっくり近づいて取ろうと頭に手を伸ばす。



「いや、虫とかじゃないんだからソット近づかなくても大丈夫だって。」



「だってぇ…。」


そのしぐさがかわいくて、思わずその腕をつかんだ。



「え?」


「やっぱレジャーシート小っさいって。」



ただでさえ近くにあった君の顔がもっと近くなっている。


そっと近づいたら抵抗されるのは分かったから、
ちょっと強引にキスをした。


まぁ、といっても触れるだけぐらいのものですけどね。


「なっ!!」


「へへへぇ〜、お弁当食わせてくれないからでしょ?
誰かさんが、密着できるようにって小さめのシート持ってくるし。」


「ち、違うもん!!」



桜色にそまる君のほほをずっと見ていたい。
もちろんそばで。



なんて、絶対口に出しては言わないけどね!!
 

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