拍手御礼小説
□ファースト・ラブ
1ページ/36ページ
☆人生ってやつは…☆
あいつとの出会いは最悪。
もちろん、第1印象も最悪。
けどまさか、こんな関係になるだなんて………人生ってやつは、本当に分からない。
「……何考えてるの?」
ベッドの脇に座ってため息を吐いていた俺の顔に、影が差す。
ぬっと、後ろから忍び寄ってきたその影は、かすかな衣擦れの音と共に、俺の身体にその逞しい腕を巻き付けた。
力は篭っていないのに、外せない拘束。
それが分かっているから、わざと力を込めないこいつ。
それが分かっているのに、逃れられない俺。
本当に、どうしてこんな事になってしまったんだろう。
.