拍手御礼小説

□PON缶オールスターズ〜海水浴へ行こう〜
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「かき氷2つください」


「俺、イチゴ〜! 亜巳はレモンな!」


「ちょ、勝手に決めないでよ。わたしはメロンがいいの」


「俺メロン嫌い〜。亜巳がレモンにしたら、2つの味が楽しめるのに〜」


「あんた1人が楽しめるだけでしょ? わたしはメロンがいいの」


「やだ! レモンにしろ!」


「和貴しつこい! お兄さん、わたしメロンで!!」


「うるさい!!」


ゴツン


「「いった〜!!」」


「店の前で騒ぐな。迷惑だろうが!」


「暴力反対〜! DVだ〜!」


「和貴、痛いの好きだったな…」


「NO! NO! 俺、どっちかと言えばMじゃなくてS! 奏兄と違って…」


「ほう? 今のこの瞬間にMに変えてやろうか? 俺と同じな…」


「た、助けてぇ〜、明兄ぃ〜!!」


「奏、そこらへんでやめないと和貴が本気で泣くぞ。ほら、俺がレモン食べるから亜巳はメロンでいいな? 奏は?」


「……マンゴー」


「店員さん、それでお願いします」


「フウッ、助かった。大体、自分が不機嫌だからって、俺に当たらないでほしいよな…」


「奏…機嫌、悪いのか?」


「っ! 別に…」


「明兄ぃ、明兄ぃ…」


「ん?」


「奏兄ね、明兄が女の人の視線を集めてるのが嫌みたい(コソコソ)」


「…………奏。ちょっと車に忘れ物したから一緒に見に行こうか」


「えっ、明仁?」


「あらら。2人して行っちゃった…。手ぇなんか繋いじゃって。ホント、世話のやける兄貴達ね…」


「もどかしいったらないぜ。早く、くっついちまえばいいのに」





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