08/17の日記

08:41
銀魂トリップ(軍人女主)
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「……ッチ、連邦の豚共が」


血で血を洗う、汗と硝煙の香りの漂うとある戦場の最前線にイラつき混じりのそんな声が響いていた

そうボヤく女の目線の先には見るからに分厚い装甲を誇る一台の戦車

女はかろうじてまだ見つかってはいないが戦況は良好だとはとても言える状態じゃなかった


「中佐、クロエ中佐っ」

「……なんだ、ユリア大尉」


女はかけられた声にそっけなくそう答える。大尉と呼ばれた女は「失礼します」と一言断ってから報告した


「敵一個中隊が接近しています」

「……糞がっ!!大尉、小隊の被害状況は」

「戦死者五名、不明三名、重傷者三名、以上です」


……約100対30、戦力差約三倍か


「応援は……来てくれる訳ないか。諸君、我々はあの戦車に挑む。心苦しいが重傷者はここに置いて行く。今までご苦労だった」


私は小隊の方を見てそう言う。小隊の面々は無言で私を見つめている。


「帝国軍第53小隊……出撃だ」


「「「うお゛お」」」


私の視界がだんだんと白に染まって行く。ああ、懐かしい夢だな







「……何をしている、ギントキ。返答次第では貴様の自慢の[ピー]を使えなくしてやろうか」

「クロエさん……その銃下ろしてくれないと銀さん命自体がなくなっちゃうんですが」


ここは侍の国。天人が闊歩する江戸の冴えない万屋の一室


「何、問題ない。これには銃弾は入っていないからな」

「それなら良かった……」


私の後ろで従業員の志村がそんな事を言う。はっは、甘いなシムラ


「火炎放射機だからな」

「微塵も大丈夫じゃねーからなそれぇ」

「うるさいダメガネ。黙るネ」


そう言ってチャイナ服の神楽が志村を蹴り飛ばす


「流石だねカグラ」

「中佐には及ばないアル」

ニコニコした笑顔で神楽はクロエの方を向く。天使のような笑みだが志村を足蹴にしてるのを忘れてはいけない


「はっは、言うもんだねカグラ。さて……私も帰ろうかな。悪かったなギントキ……酔ってたとは言え迷惑かけた」


そう言ってドアに手をかける。不意に銀時が私に声をかけた


「別に構わねーよ。それより元気そうで安心したわ。いつでも来いよ。水道水なら出すから」


私はその言葉に手を止める。


「案外……そんな一言でも救われるもんだな」


「なんか言ったか」

「いや、なんでもないな」

そう言って私は万屋を後にした

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