02/13の日記
00:12
武器商人と戦国大名(バサラ×戯言)
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※外道注意
……川中島
今、そこでは合戦が繰り広げられていた。戦っているのは上杉と武田
その戦場をまるで両軍の兵士を嘲笑うかのように、最前線を遊び場のように軽やかな足取りでうろつく少女
「………………わは」
彼女の名は罪口 積込
……武器商人である
「やーっと見つけたよ、罪口」
そんな彼女の後ろに降り立った迷彩柄の服を着た男は口調こそ友好的なものの鋭い殺気を少女に向けた
「猿飛ちゃんじゃん。どしたの?怖い顔して」
微笑んだままそう言う積込に猿飛はイラつきを隠さず声を荒げる
「どうしたの?じゃねぇよ。この惨状はアンタのせいだろうが」
そう言って猿飛が指を指したのは戦場だった。数多の人間が地に倒れ、足軽隊の槍は鎧を軽々と貫き、また別の足軽隊の持つ鉄砲は無骨に黒光りをし轟音を発していた
「アンタが武器を売ってから戦場の形が変わっちまった。最初はみんな喜んださ……これで天下に近づくって……でも違った。アンタはわかってた筈だろ」
「うん」
積込は即答した
更にまくしたてようとする猿飛の言葉を遮って
「でも武器を使ったのは猿飛ちゃん達だろう。私はただの商人だぜ」
そう告げる
「あっそうそう、新しい武器出来たんだよね。今度武田様に売りにいくよ」
更に悪びれもせずそう続ける
「やめろ、頼むから止めてくれ。もう充分だろ」
猿飛は悲痛な声でそう言う。そんな猿飛を見て積込は
「うん、そうだね。確かに押し売りは良くない」
その言葉を聞いた猿飛は少しほっとした顔をする
「だから豊臣様に売りに行こう」
その瞬間、猿飛は積込に襲いかかった。期待した自分がバカだったと言わんばかりに
「おいおい、猿飛ちゃん。まさか積込ちゃんに武器が通用しない事を忘れたのかい」
そう言って積込はひらりとそれをかわして猿飛の目の前に別のクナイを投げた
「お代はいらないよ。だからもっと踊ってみせてよ」
罪口主。みんなから嫌われながらも必要なのでイヤイヤながら相手にされる(織田、豊臣以外)
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