03/28の日記

15:55
奥様と人類最強(戯言)
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「ごちそうさま!!」
「忘れものはない?」
「無いよ」
「ならいってらっしゃい。今日も頑張るのよ」

 私は元気よく家を飛び出していく娘を玄関から見送り、リビングへともどる。洗い物したあと掃除してと一日の予定を確認してく。

「よっ、姐さん、邪魔してるぜ」

 リビングに戻り自分の朝食をまずとろうとするとそこには我が物顔で机に座っている真っ赤な人影があった。

「あら潤ちゃん、おはよう。朝御飯は要ります?」
「やっぱ姐さんは驚かねぇなって姐さん作ってくれるの?」
「ええ、丁度自分のも作ろうと思っていた所ですから。それと驚いていない訳じゃないわよ。入る前に気づいていたけど」

 私の申し出に潤ちゃんは思いっきりガッツポーズした後早起きしたかいあった、超嬉しい、Twitterで拡散しよなどと連呼していた。

「そんな期待しないでほしいよ。ただのシリアルなんだから」

 そう言って皿にざらざらとシリアルを入れて牛乳を入れる。もちろん安心と信頼のスーパー特売品。

「えー姐さんの手料理じゃないの」
「申し訳ないけど朝は適当にしているのよ。手料理が食べたいならお昼にいらっしゃい」

 私の言葉にシリアルが出てきて若干、いやかなりがっかりしていた潤ちゃんがぱぁっと顔を明るくした。すると出されたシリアルを一気にかっこみ私を見る。

「約束だぜ姐さん。ならさっさと仕事片付けてくる。おっしゃやる気出てきた」
「わかったわよ。じゃあお仕事頑張ってね」

 呆れながら私は潤ちゃんを見る。私に声をかけられた潤ちゃんははにかんだ後窓から出ていった。あっリクエスト聞いてないわね。
 そう思い携帯を開くとそこにはメールが届いておりそこにはしっかりとハンバーグと書いてあった。

「昼に食べる物じゃねーよ」

 苦笑しながら私は自分のシリアルを食べ始めた。


 まさかの主婦主人公。人妻子持ち。裏世界ともちろん関わりがあり潤さんからは姐さん呼ばわりされるくらい。基本ぽやぽやしてて癒し系和み系。因みに夫は一般の方。家族は彼女の逆鱗である。

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