‡REBORN‡

□殺人鬼〜飼育編〜
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殺風景な部屋。
ツナは視界を閉ざし彼らがこないことをただ祈る。
そして……カチャ、というドアの開く小さな音に絶望した。

「やぁ」

ツナはその男の笑みを見るだけで自分が何をさせられるのかを悟った。




―ねぇ、今から僕のしゃぶってみせてよ。

男がそんなふざけたことを言ってきたのは連れてこられた1日目だった。
冗談じゃないと首をふっても相手の力にはかなわなくて口腔に無理やり押し込まれて。
そのうえ

―噛んだりしたら殺すからね。

などと囁いてきた。
ツナはそうすればいいんだ、と彼の言葉に構わず男の陰茎に歯を立てようとした、その瞬間だった。

「ん!?」

口に押し込まれているせいで悲鳴すら漏らすことができなかった。
男はなんの躊躇いもなく、ツナの首のナイフを軽く引いたのだ。
ひりとした痛みに歪むツナに言ったでしょ、と男は言ってのけた。
そして、ツナの身体を引き寄せると口腔にピストン運動を開始して……。



―またなんだ。

首にナイフを添えられながら目の前にすわる男の陰茎をくわえさせられる。
嫌だけれど痛いのはもっと嫌いだ。

―食いちぎってしまえればいいのに。

喉元にあたる気持ち悪さにツナは思う。
そうしたらここから逃げられだろうか。
あぁ、でも相手は彼だけではない。

―骸さんも……。

対する自分は一人。
逃げ切れるはずがない。
ツナは大人しく男のペニスに舌を這わせ始める。
彼らにちゃんと従っている間は殴られないし蹴られないし切られもしないから。
男のものから先走りが滲み始めていてその苦さに泣きたくなる。
いくらやらされても慣れない。
下から上へと舐め上げてから自分の顔を前後させ最初に男がやったようにピストンさせる。

「随分と上手じゃない」

男はクスと笑いながら言う。
反論したかったが舌を止めようとすればナイフが肌に食い込んできた。

「…………!!」

「ほら、やめないでよ」

手も足も自由に動かせなくて唯一の対抗手段は口ぐらいなものなのにそれすらも自由じゃない。
悔しかった。
ツナは自分を上から見下ろす恭弥をにらめつける。
そうしながらも口を窄めるようにしてキュッとしめつけた。

「僕を煽ってるの?」

男は言いながらツナの口内で動かしてくる。

「んんっ!!」

「今からだすけど……全部飲みなよ?」

恭弥はツナの後頭部を抱き込むようにして奧に放とうとする。

―そんな風にしたら、

気管に入ってむせてしまう。

―そしたら……オレ、殺されるの?

グルグルと思考しながら真っ青になるツナを恭弥は薄い笑みで眺め、そして。
そのままツナの口腔に白濁を放った。
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