02/04の日記

00:33
「手に入れた世界は」ルクカイ
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僕はカイトが好きだ。
好敵手に抱く健全な闘志でもなく、幼なじみに抱く純真な友情でもない。窮屈で浅ましい感情。最大にして唯一の彼の支えで有りたくて、他の全ては不要だと思ってしまう。そんな感情。
息が詰まりそうだ。僕がいない今この時、彼は何を想うのだろうと考えると堪らなく苦しい。
彼を神のパズルに相応しいソルヴァーたらしめるのに僕以外の友人など妨げでしかないと思う。カイトは僕の傍にいれば良いんだ。そして、僕がパズルを作って、カイトがそれを解く。
なんて幸福。
僕はカイトと一緒にいられて、カイトがパズルを解いているのを見られるならばそれで良いし、僕のパズルはカイトを幸せに出来る。彼の“仲間”を傷付けさえしなければ。
安心してよ、カイト。
カイトが僕の傍にいるなら、あんな奴ら、いてもいなくても僕にとって意味は持たない。わざわざ時間を割く必要も無いんだ。
けれど。

――本当に、本当に……オレがPOGに降ればあいつらを傷付けないんだな。

君が、奴らを庇えば庇う程に、僕は必要も無いのに、消してしまいたくなるんだよ。分からないなんて、愚かなカイト。やっぱり、君の“お友達”は君を駄目にしてしまうね。

――そうだよ。

僕がにっこりと笑って頷けば、カイトはすぐに僕のものになった。
カイトは今、上の階の僕の寝室で眠っている筈だった。仕事が終わったら、早く会いに行こう。直接会うのは、カイトをクロスフィールド学院に連れて行って以来。まだ、二月と経たないけれど、随分と長く思えた。
ずっと、カイトばかり映していた前のモニターは今は暗い。もう、くだらない奴らが付き纏っていないか心配しなくてもいいから。
僕は机に置かれたパズルを見ていた。カイト歓迎の意も含め、彼のために作っているもの。
小さな機械音が響いて、ドアが開いたのが分かった。夜も遅い。来るのは彼しか考えられなかった。

「ルーク様」

ビショップが恭しい礼をしながら、ドアの向こうから現れる。予想通りだ。彼にカイトの世話は任せていた。それを置いてわざわざ来るなど、何かあったのだろうか。思わず、眉を寄せる。

「何?」

「大門カイトが、話をしたいからモニターを繋いで欲しいと」

「必要ないよ。今行く」

続きはまた、明日にしよう。パズルを用意するのも良いけれど、カイトの方が大事だ。
彼はなんと言って僕を迎えるのだろう。
ルート学園での再会を想う。きっと、あんな風に抱き着いてくれることは無いだろう。僕はカイトのためにやってるのに、彼は理解しないから。
でも、良いよ。もう、君は僕のものだ。







カイトは寝台に投げやりに身を投げ出していた。左腕には契約者の証、オルペウスの腕輪。何か考えごとでもしているのか、入ってきた僕には気がつきもしなかった。
綺麗だと思う。
何処が僕をこんなにも惹くのか、分からないけれど、僕は彼以上に美しい人を知らなかった。

「カイト、よく来てくれたね」

虚空に投げられていた視線が、す、と僕を捉える。睨まれてる。それでも、彼が僕を見ているというだけで、僕にとっては十分だった。

「ルーク」

カイトは気怠そうに身体を起こす。視線は逸らされないままだ。僕は彼の座るベッドに近づいていく。

「会えて嬉しいよ。これからは、ずっと一緒だね」

「……どうして……」

「ん?」

「どうして、おまえはそんな風に変わっちまったんだよ……オレはおまえと友達だと」

思ってたのに。続いたカイトの声は消え入りそうだった。
僕は首を傾げた。変わった?僕は何も変わっていない。昔から、ずっとカイトと一緒にいたいと思っていた。けれど、僕には手段がなくて、自由が無かった。やっと、願いを叶えられたんだよ。

「変わったのは、カイトだよ」

僕達は二人きりの世界にいたのに。お互いだけが必要な世界だったのに。今は勝手に僕以外の友達なんか作って、馴れ合ってる。

「何もかも、元に戻っただけなんだ」

「ルーク……」

カイトの目に浮かんだ、荒々しいまでの気迫はいつのまにだか失せていた。てっきり糾弾されるのだとばかり思っていた僕は、淋しげな彼の表情に動揺した。

「カイト、いやなの?僕といるのは」

「違えよ」

否定の言葉は、驚く程、早かった。反射的なものだったのだろう。ただそれだけで僕は嬉しくなってしまう。
カイトに嫌われてなかった。
一緒にいられれさえすれば良いと思っていたけれど、それだけでなく、好かれたいなんて。自分の欲深さに呆れる。

「カイト」

「けど……こんなの間違ってる」

「僕は唯君を守りたくて」

「守る?POGの作るパズルが、いつもオレを……オレ達を傷付けてんじゃねぇか」

……オレ達。
僕の使う“僕達”とカイトの使う“オレ達”は違う。僕はカイトだけを想うのに、カイトは僕以外を想うんだね。あんな奴らの、何が良い?

「君も傷付けてるよ」

君の言葉の一つ一つに心を抉られる。

「ルーク?」

「駄目だよ、カイト。あんな奴らのこと、口にしないで……君には僕だけがいれば良いんだ」

カイトの頬に手を伸ばす。カイトは一瞬震えたけれど、それだけだった。振り払われないのを良いことに僕はその温もりを楽しむ。滑らかな頬は、二人ではしゃぎ回ったあの頃と変わらなくて、まるで女の子みたいな綺麗な肌。
だから。僕が唇を塞いでしまったのも、きっと仕方のないことだったんだ。
びっくりしたのか、目を見張るカイトを置き去りに、僕は何食わぬ顔で唇を離した。

「おやすみ、カイト」

彼の傍に作ったばかりのパズルを描いた紙を置いて、僕は部屋を後にした。
何より動揺していたのは僕自身で、部屋を出ると厭でも速い心音を自覚しない訳にはいかなかった。
口づけたのは無意識だった。彼を綺麗だと思って、そして。
まだ唇に残るこの温度は、すぐに消えてしまうのかと思うと惜しくて、その前にいっそ、自分が消えたいと思った。











酷い話になる予定が、「初恋(笑)」になってしまいました。あくまでルーク視点からの場合ですが。
……えげつないのが書きたい。もっと公式ルークの切迫した病んでる感を書きたいのに……。
しかし、ルーク視点だと読み手も書き手も無視でカイトにしか話し掛けないので鬱陶しいです(照

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00:09
Φブレイン
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放送当初から地味に毎週見ていたのですが……割と最初の方からフ(腐?)ラグ立ってるなあと思いつつ見ていたのですが……ついに私の中で何か(萌的なもの)が来てしまったのです。
どうしましょう!激しく主人公総受かつルクカイに萌えます><*

あまり同志様を見かけないので、布教できたらと思いつつ語ります。
見つけられないのは、私が最近ネットご無沙汰しているせいかもしれませんが……゜゜;しかし、やはり、少ないと思うのです。
あんなに公式なのに!最大手は公式とか言われているのに。ランキングとかないんでしょうか><;あー
……他ジャンル、しかもWJですらないのに語るとか申し訳ないです><;

ΦブレインはNHKのEテレで日曜夕方にやっているパズルかつヤンデレかつ主人公総受アニメです(真顔)
二期が四月から始まることが決まったそうです!祝

さらっと人物紹介。最近はずっとこんな感じです。
話とか設定は割と王道な少年漫画なのに……どうして!こんなに!腐向けなんだ!

大門カイト
パズルの天才で女装までこなします。男女問わず総受。ナチュラルにお姫様抱っこされたり、ストーカーされたり、盗撮されたり大変そうです(全て公式)
POGという組織にパズルを解く才能故狙われています。

ルーク盤城クロスフィールド
カイトの幼なじみで、久々の再会を果たしたばかり。主人公を綺麗だとか素敵だとか、うっとりと呟くので困ります。自分とカイト以外世界にいらないと思っている(まさかの公式)
POG内でかなり偉い人のようです。

美味しいキャラばかりなのですが、とりあえず推しな二人を。

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