05/02の日記

18:09
隣席ライフ
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ライトタッチにリボツナ。
高校生パロ。
最初の数行でオチは読めます'`*笑

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 眼鏡男子は萌えるだろうか?
 おれが思うに、それはイケメンのオプションに過ぎ無くて凡人的には何の意味も持たない。
 例えばおれの隣の席に座るこの男。表情さえ分からないような分厚いレンズの眼鏡を掛けている。つまり、眼鏡男子である。が、ときめきは無い。
 顔を覆うように掛かる艶やかな黒髪は鬱陶しいし、正直根暗にしか見えない。顕わなよりは隠れていた方がマシだという非モテ非イケメン男子の無意味かつ惨めな抵抗なのだろうか。
 考えながら自分をぐさぐさ抉る。おれも人のことは言えない。今日も絶賛京子ちゃん見るだけデイズだ。



 授業中、先生に宿題の答えを書くように当てられて、おれの思考回路ストップ。当然宿題なんてやってるはずもなく、ましてや、その場で解いちゃうミラクルスキルを持っているはずもない。
 曖昧な笑みで空白のノートと黒板を見比べるおれに差し出された隣人のノート。隣の奴……名前……リボーンだっけ? 何事も無かったように彼は平然と前を向いている。しかし、おれの机に置かれているのは紛れも無く彼のノート。
 それはまさしく神の助けだった。
 おれは意気揚々として黒板に答えを書きに行く。正解。先生の言葉に、おれは何度リボーンへの感謝を繰り返したことか。陰キャラ非モテ男子だとしてもリボーンは良い奴。
 休み時間になってお礼を言ったら黙礼だけ返された。
 うっ。相変わらず暗い……。



 その日、おれは掃除当番だった。化学室なんかが有る特別教室棟への渡り廊下の掃除。範囲が広くて面倒臭い割に目立たない。故に誰もやらない。
 どうしようかなぁと教室でうだうだしていたら、怪訝な顔のクラスメートに呼ばれた。

「沢田いるかって、先輩が」

 先輩?
 おれは中学の頃から帰宅部一筋だ。呼び出しをしてくるような上級生に心当たりは無い。
 獄寺くん関連かな? だとしたら掃除より面倒臭い。高校になっても絶賛不良ぶってる獄寺くんは喧嘩ばかり売ってる。掃除に行ってることにして居留守使っちゃおうかな。

「沢田ー? 沢田綱吉くーん?」

 いないのかよ。舌打ち混じりに吐き捨てる、声。まだ人が残っている教室を覗き込んでいる。なかなか無い返答に苛立っているようだ。怖。
 その後ろに付き添いと言う感じで二人いるけれど、いずれも校則などお構い無しに脱色している。装飾品を身につけるのも禁止だったような気がするんだけど。

「きみ」

 自分の机の前で、掃除に行くでもなく結局ぼうっと考えごとをしていたら、呼ばれた。目の前には、いつの間にか金髪のチャラチャラした先輩が。

「あ、はい」

小さな声で返事する。

「沢田くんだろ?」

 頷く。やはり、小さく。
 いや、だって……先輩がイケメン過ぎて直視出来ない。目鼻立ちがはっきりしていて、オーラとかもキラキラしてる。本命は天使な京子ちゃんだけど、見てるだけなら自由だよね。

「へぇ、やっぱり。可愛い一年がいるって噂でさー」

 可愛い? 若干、どころかかなり疑問の余地はあるが、イケメンな先輩に好印象持たれているらしいのは嬉しい。

「良かったら今から遊ばない?」

「え」

 腕を捕まれる。唇を歪めて笑う先輩はそれは美しくて。見惚れている間におれは教室から連れ出されていた。
 おれが掃除をする筈だった渡り廊下を通り、別館に至る。その間、周囲はざわめいていたような気もするが、先輩が怖いのか何も言われなかった。明らかにおれ、先輩方に不釣り合いだと思うんだけど。
 何かの準備室に連れ込まれたところで、ようやくおれははっとする。イケメンにホイホイされてここまで来てしまったけれど、こんな人気の無いところで恐喝やら暴行やらされたら……一巻の終わりだ。きっと誰も通りかからない。
 ドアの閉まる音がした。先輩はおれを机に押し倒すようにして、笑む。やっぱりイケメン過ぎる。そして、顔近い。イケメン顔は有り得ない程間近に迫っていた。

「せん、ぱい……?」

「沢田くん? ツナくん? マジ可愛いわ……このまま、しちゃおっか」

 何が、何を?
 先輩の香水、だろうか? 甘たるい、匂い。強すぎてくらくらするけれど、イケメンなら許せる。



続く



可愛くて色っぽい感じのツナでなくて、可愛くてビッチな(!)ツナが書きたかったという……次でリボツナりたいです。
タイトル没案は「メン食い〜イケメン入れ食い〜」酷い

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