10/22の日記
02:34
隣席ライフ3
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「正解」
リボーンはニヤリとした。そんな笑い方が彼にはよく似合った。
「でも、なんか……」
なんというか。全然リボーンじゃない。なんで教室ではあんなに陰キャラなのに。こんな美形が傍にいて気がつかないとか……。おれの目はなんなの、節穴なの。
「この俺じゃ、不満か」
笑って言って、落ちてる瓶底眼鏡を掛けようとする。せっかくのこの美貌を隠すとかあまりにも勿体ない。
「駄目! リボーン好き!」
咄嗟に叫んでしまって、リボーンのしばしの硬直とこちらに向けられた目に自分の発した言葉の意味を覚らされる。
リボーン……好き?
冷静になった頭で繰り返すと、ますます自分が何を口走ったか分からなくなった。
いや。イケメン、美形大好きですけど。でも、それにしたって……好き。は無いよ。いくら語彙が貧しいからって、無い。絶対引く。引かれた。
「あー、ごめん」
そろそろと身体を起こしながら言う。タイミングが許すなら、すぐにでもここから逃げ出そうと思っていた。いたたまれない。リボーンに暴行をくわえられた先輩方が動かないのは当然、リボーンも固まってる。
ごめん。と再度呟くように言って、愛想笑いと一緒に置き去りにした筈だったのに、いつのまにかリボーンに机に押さえ込まれていた。先輩の時と同じ体勢。思えば、さっきはとんでもないとこらを見られてしまったわけだ。
「……リボーン?」
「てめえは好きって言ったり、謝ったりなんなんだよ!」
リボーンはものすごく機嫌の悪そうな顔をしていた。美形顔が近い! 近すぎる……おれは怒鳴られてるのも一瞬忘れて、ぽぅっと見つめてしまった。
はぁ、とリボーンは溜息を吐いた。溜息! 色っぽいです。ご馳走様です。
なんなんだ。って……麗しいリボーンの見た目が好みなのは確かだし、どんびき発言すみませんという思いも確かなんだけど……。
「俺はな、てめえが好きだよ」
え、とおれの口からは言葉にならない音が漏れた。
自分でも馬鹿みてえだと思いながら、それを忘れるくらい好きだ。リボーンは言う。
「好きじゃなかったら、こんなとこまで助けに来ねぇよ」
自嘲するような、自分に呆れているような響きは、さっきまでの尊大な調子とまるで違って、けれど、そんな憂いある表情もまた素敵だった。
言葉通りにとるなら、リボーンはおれが好きと言ったのにすぐ謝ったことを怒ってるってことになるの、かな?
え、でも……。
「……リボーンは優しい、から?」
だから、助けにきてくれたんじゃないの? 頭の中で言葉がぐるぐるしている。今日だって、授業中おれに答えを教えてくれた。
思えば、おれが物を落とした時はいつもすぐに拾ってくれたのはリボーンだったし、忘れ物をしたら当たり前のように貸してくれたのもリボーンだった。いや、おれがダメダメ過ぎるのは確かなんだけど。
それでも、無言でとはいえ助けてくれていたリボーン優し過ぎる。なんて、改めて思い出して感動していた。のに。
「あ? んなのお前の気を引くための演出だって」
あっさりと否定されてしまった。
「え、演出……!?」
「お前に俺のこと良い奴だって信じさせて、適当に好意刷り込めないかなって期待してたんだよ」
イケメンの思考回路はちょっと高等過ぎて理解出来ない。
続く
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01:52
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リボツナの続き楽しみにしてます!〜の方
お返事遅れてすみません(>_<)
ありがとうございます!
ちゃんと続きを書き上げてupしていきますのでお付き合い頂ければ幸いです(´`*)
樹立
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01:50
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いつも楽しく読ませて頂いてます!〜の方
本当にお返事お待たせしてしまって申し訳ございません(´;ω;`)
白ツナ良いですよね(>_<*)最初の頃の鬼畜そうな感じも好きですが、今の何考えてるのかわからないながら、つなと共闘してくれちゃう白蘭さんも好きです(^w^*)にやにや
お約束は出来ませんが、あげれたらいいなぁとは思います!
コメントありがとうございました!
樹立
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