BLEACH

□ミニスカートは好きですよ、脚が見えますし。
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「…………。」


「あ!!ウルキオラさん!!見てください!!!」


にこにこと笑いながら嬉しそうに、くるくる回り着ている服を見せてくる織姫を、ウルキオラは眉間に皺を寄せて見つめている。


「………市丸。一体なんのつもりだ。」


「はて。なにがどす?」


「ふざけるな。織姫が着ているこれはなんだ。」


「ふざけてなんかあらへんよ。」


相変わらず何を考えているかわからない市丸は、にこにこと笑いながらウルキオラを見ている。溜息をつきつつも、内心の動揺を悟られないように冷静な声色でウルキオラは続けた。


「こんな丈の短いスカートを履かせるな。」


「あれー?ウル、もしかして織姫ちゃんがこの服着るのいやなん?」


「え!!!!???」


「………嫌なわけではない。だが遊びに来ているわけじゃないはずだ。」


「…やっぱり似合いませんか?」


「……。」

しゅん、とした表情で、目をうるうるさせながら上目遣いで織姫はウルキオラを見つめた。業とだろうか…頬が赤くなるのを感じ、ウルキオラは視線を彼女から反らす。すると市丸が織姫の肩を抱き寄せウルキオラに聞こえるように耳打ちした。


「ちゃうよ織姫ちゃん。ウルはな〜、その格好を僕ら他の男に見られたくないねん♪」


「市丸!!」


「ど、どうして…」


「そりゃあ〜、可愛い織姫ちゃんが他の奴らに万が一のことでもされたら…ま、要は嫉妬やな。」


「ふざけるな。嫉妬などしない。俺はただ、こんな格好藍染様が見たらなんと言うか…「あ、藍染隊長〜!!」


市丸がウルキオラを通して後ろから歩いてくる藍染に声を掛けた。相変わらずのいつもの柔らかい表情で三人に会釈する。


「やあ、どうしたんだい?」


「見たってください、織姫ちゃん。可愛いやろ?」


「……あの……」


藍染にこのような姿を見られるのは些か恥ずかしいのか織姫はスカートの裾をつかみながら頬を染めて不安そうな顔をする。藍染は織姫の頭に手を載せ、優しく撫でやりながら笑いかけた。


「ああ、とてもよく似合っているよ。ギンからもらったのかい?」


「はい…「藍染様。このような服はやはりここには似つかわしくないと思います。それに藍染様はこのような服には興味はないはず(であってほしい、イメージ的に。)です。」


「ええやん〜せっかく織姫ちゃんスタイル抜群なんやからこっちの方がかわえくて。な、藍染隊長もそう思いますやろ?」


「そうだね。ミニスカートは好きだよ、脚が見えるから。」


「「「……………。」」」


(よもや藍染はんからそんな言葉が出てくるとは思へんかった。)
(あ、藍染様……)
(あたし、これ着ないほうがいいのかなあ??)


「はは、嫌だな三人共。僕もただの男だよ☆」


◆ミニスカートは好きですよ、脚が見えますし。◆


(ねえウルキオラさん、私の格好ダメですか?)
(ダメではないが、部屋で着ろ、外には出るな。)
(えー…)
(そんな可愛いお前を他の奴らに見せる気はない。)
(……////)


**********
アトガキ


なんです、あれです。
藍染に言わせたかったんです。

聖紫瑠

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