BLEACH
□そらのうえにきみはいない
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「織姫―!!今日も可愛いわねん!!!」
「千鶴ちゃ…いたひよぉ…」
いつもの日常が返ってきた…。たつきちゃんがいて、千鶴ちゃんがいて、チャド君がいて、黒崎君がいて―まるで、あれが全部夢だったかのように平和な日常。望んでいたはずなのに私の心はぽっかり穴が空いてしまっている。
敵だったけど。
あの人は敵だったけど、冷たかったけど本当は優しくて、温かくて、そして強い人。
誰よりも大切で、死んで欲しくなかった人。
「……逢いたいよ……」
わかってるの、黒崎君が自分を責めてること。私に、顔を向けられずに居ることも。でも彼を責めるなんて出来ないから、だからどうしようもないくらい苦しくて。
ねぇ、どうして?どうして私を置いて逝ったの、ウルキオラ。
いつもいつも、想うのは貴方のことばかり。
1人で暮らす時間が戻ってきた私は、あの白く何もない部屋で、呼べばすぐに来てくれて私の傍に居てくれた彼を同じように何度も呼んでみた。開かない扉と静まり返る室内にああ、これは現実なんだと思い知らされてしまう。
本当に欲しい手は、もう差し延べられることは二度と無い。
―触れられずに消えたあの手が恋しくて恋しくてたまらないことを、貴方はどこからか見ていてくれていますか?
◆そらのうえにきみはいない◆
(探しても探しても、空に貴方を見つけられなかった。)
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アトガキ
私はあの終わり方が納得いきません。織姫には、恋愛感情がなくともウルキオラへの何か絆をもっと持って欲しかった。だから、助けて欲しかった。他の誰を助けなくともウルキオラのことだけは助けて欲しかったです。
レオルーにある絆が、ウル織にもあると信じてます。
聖紫瑠