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□空澄みの鵯と
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水霜に濡れた星に手をそえて
隣で眠るあなたの指に光を繋ぐ

豁然とある景色はさ揺らぎに
凍みる指に息吐くことさえ 溜息と紛う

指の先あやす二羽の鳥の仲睦まじきよ
定まらぬ遠くを見て 滔々と揺れた

「ねえ 見て 手を握り返しくれるの」
嬉しそうに笑う あななたの手は
あえかなる波の花に散り行く 斑の雪

雀色時になって 迎えにいく蘖抱いて
すれ違う日々は木立に透ける

あと少し もう少しだけでいいですから と願う
蒼見えぬ木下闇 羽ばたく強さを

風の道抜けて 白目の二つに手を差しのべ 彼方
明かり瞬きてはじめて 人は笑い
幸せの意味に気付く

林立ね光の木々
かき分けて見つけたものが
舞いきて擦れ逢う

広がっていく白 畳なわる羽が
吾子の声と昇る 静々
ただ手を握り 問わず語り
彩なす莞爾に花舞う

虚空の深い吐息にかき消されていく
篠突く雨去りし後
麗ら仰ぎ 人は知る
幸せの在り方を

 

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