消えることのない、過去。
良いことも嫌なことも全て不変。
ただ、振り返るしか出来ない。
見えることのない、未来。
良いことも嫌なことも全て不明瞭。
ただ、進むしか出来ない。
この世の中で
幸せな人間と不幸せな人間を分けるならば
俺はきっと前者であろう。
なのに時折
とてつもない虚無感に襲われる理由は
何故なのか・・・
平凡こそが幸せ
そう思ってはいても
実際満たされない欲求を胸に抱くと
自分の中に
黒い渦が出来て
時間を経る毎に
どんどん大きくなっていき
最後には・・・
大波となって飲まれて行く
欠片も残さず
藻屑となって消え失せる
幸せも不幸せも
消失してしまえば
原型は識別不可能なのだから