虚無ノ歌声
□灯
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夜を崇める男が、
牙を磨ぐ
狂気じみた衝動
まるで、あるはずもない詩に曲をつけるように
色褪せていく蒼い薔薇
弾けて、
舞い散る蒼い薔薇の花びらが不思議な模様を描く
髑髏に巻き付く蛇のように、
牙をもつ狼のように、
紅く染まる蒼い薔薇を僕は愛でては奪い、
そして、
果てて逝った。
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