虚無ノ歌声
□FULL MOON
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漆黒の夜の空に、純粋に輝く満月(フルムーン)
弾け飛んだ血が、紅が月にこびりつく刹那の瞬間、
それは何かを描いて消える混沌のようで、
同時に聞こえた叫びが僕には子守歌に聞こえた
叫ばれた言葉は言葉ではなくなり、ただ呻くように地を這う
しかし、痕に残るは紅色の血痕の月
ただそれ一つだけの存在
ただただ虚しく闇が生まれ、月が明るく照らすだびに血痕の月は色を濃くしていった。
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