紅 蘭 学 園
□転校!?
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学校が終わって、家に帰ってきた。
私の名前は
柊 香奈[ヒイラギ カナ]
1ヶ月前、高校に入学したばかりの1年生。
大分、学校に慣れたんだけど、疲れるんだよね。
『たっだいま〜。』
律「おかえりなさい、香奈ちゃん。」
女の人が駆けてきて、香奈に抱きつく。
この女の人は私のお母さんの
柊 律子[ヒイラギ リツコ] さん。
40歳後半だけど、20歳ぐらいに見えて、綺麗で美人なんだ。
4人の子持ちに見えないぐらい。
私の自慢のお母さん。
『律ママ、ただいま。今日の夕飯何? お腹空いちゃった・・・・・。』
香奈は首を傾げながら、律ママを見上げる。
律)あらっ。可愛いわ〜。
律「クスッ。分かったわ。
そうそう、和君と刹君、雪君が帰って来ているわよ。」
『ほぇ? 明日も学校だよね?』
律「そうよ。話があるからって三人とも外出許可を貰って来たんですって。」
『ふ〜ん。そうなんだぁ。三人ともそろうなんて珍しい。嵐の前触れみたい。』
律「あらあら。そんな事言ったら、きっと三人とも悲しんで、泣きついたり、いじけたりするわよ。」
律)私もだけど、息子達も香奈ちゃんを溺愛しているんだから。